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インディー開発者がライブ配信でSteamウィッシュリストを増やす方法

Steamでのローンチを左右するのはウィッシュリストです。そしてライブ配信は、小さなチームでも毎週続けられる数少ないマーケティング手段のひとつです。インディー開発者がストアページ配信とYouTube・Twitchでの開発ログ配信をどう組み合わせているか、どんなコンテンツがウィッシュリストにつながるのか、そして成果を正直に測る方法を解説します。

読了目安:約10分

この記事の内容

ライブ配信でSteamウィッシュリストを増やすには、ストアページでゲームプレイを配信し、YouTubeやTwitchで定期的に開発ログ配信を行って視聴者をそのページへ送り、タグ付きリンクで流入元ごとのウィッシュリストを計測します。トレーラー単体よりも、開発者の解説付きの実際のゲームプレイのほうが効果を上げやすく、長時間配信よりも一貫したスケジュールのほうが重要です。

ウィッシュリストが大切なのは、ローンチ前に直接伸ばせる指標であり、しかもゲームの発売時やセール開始時にSteamがウィッシュリスト登録者へ通知してくれるからです。誰も欲しがらないゲームをライブ配信が救うことはありませんが、2人のチームでも広告予算なしで毎週続けられます。

この記事のポイント

  • ストアページ配信は訪問者をウィッシュリスト登録へ導き、Steam外での配信は新しい人を呼び込みます。
  • 編集なしのゲームプレイと開発者の解説は、トレーラー単体よりも視聴者の関心を引きつけやすい傾向があります。
  • たまに行うマラソン配信よりも、毎週の安定した開発ログ配信のほうが効果的です。
  • ウィッシュリストの増加を配信の成果とみなす前に、リンクにタグを付けてベースラインと比較しましょう。

2つの役割:Steam訪問者を登録へ導くことと、新しいプレイヤーに届くこと

ライブ配信はインディーゲームにとって2つの異なる役割を果たします。それぞれを分けて計画すると効果的です。

Steam上では、ストアページ配信はすでにクリックしてページを訪れた人に働きかけます。訪問者はウィッシュリストに入れるかどうかを数秒で判断するため、ページ上部に動くゲームプレイがあれば、スクリーンショットよりも早く「このゲームでは実際に何をするのか?」という疑問に答えられます。設定方法はSteamストアページで配信する方法で解説しています。

Steam外では、YouTube、Twitch、その他のプラットフォームでの開発ログ配信が、まだあなたのゲームを知らない人に届きます。その役割は興味を生み出し、概要欄のリンク、チャンネルパネル、固定したチャットメッセージを通じて視聴者をストアページへ送ることです。

この2つは互いを補い合います。Steam外の配信が人をストアページへ送り、到着した人にはストアページ配信がさらに多くを見せてくれるのです。

ウィッシュリストにつながる開発ログ配信のフォーマット

マーケティングの成果を公開している開発者たちは、似たようなパターンを挙げる傾向があります。効果的なフォーマットは次のとおりです。

  • 自分のビルドを解説しながらプレイする。視聴者はコアループを見たいと思っており、なぜそういう仕組みなのかを聞きたがっています。
  • 開発作業の実況。レベルデザイン、アートの調整、バグ探しは、ゲームだけでなくチームそのものに関心を持つ理由を視聴者に与えます。
  • チャット参加型のプレイテスト。視聴者に選択肢を投票してもらったり、名前を提案してもらったりしましょう。参加することで愛着が生まれます。
  • 新要素の公開。新しいバイオーム、キャラクター、メカニクスは、配信のタイトルやサムネイルにわかりやすいフックを与えます。

逆に成果が出にくいのは、静止画面のまま長々と準備する配信、関係のないゲームの配信、そしてトレーラーをひたすら繰り返すだけの配信です。ウィッシュリストへの誘導はテロップ(ロワーサード)として常に表示しておき、口頭での呼びかけは5分ごとではなく、1回の配信につき1〜2回にとどめましょう。

小さなチームでも続けられる配信ペース

勢いよりも継続が勝ります。多くの小規模チームが無理なく続けられるリズムは次のとおりです。

  • 週1回のライブ開発ログ配信。同じ曜日・同じ時刻に60〜90分行い、SNSやDiscordで告知します。
  • 同じ開発ログをYouTube、Twitch、ストアページへ同時配信すれば、1回の配信で3つの視聴者層に届きます。OBSの映像を1本だけ送ってリレーすれば、ビルドを動かしながらでもアップロード帯域を抑えられます。本格的な構成はゲームローンチ時のマルチストリーム計画で紹介しています。
  • ライブ配信のない時間帯は、再配信であることを明記したリプレイループをストアページで流します。
  • 各配信から切り出した短いクリップを、ストアページへのリンク付きでSNSに投稿します。
  • デモ公開、フェスティバル、ローンチ週などのピーク時には追加の配信を行います。

開発時間は守りましょう。配信が開発を圧迫し始めたら、週を飛ばす前に配信時間を短くしてください。月1回の4時間配信よりも、毎週45分の開発ログ配信のほうが大きな成果を生みます。

タグ付きリンクとベースラインでウィッシュリストへの効果を測る

Steamworksでは日付別のウィッシュリストレポートと配信の視聴者統計を確認でき、本記事の執筆時点ではUTM分析も提供されています。UTMタグ付きリンクからの訪問は流入元ごとに集計され、Steamにログインしていた訪問者によるウィッシュリスト登録も含まれます。これらを組み合わせて使いましょう。

  • Steam外のリンクにはすべて個別のタグを付けます。たとえばYouTubeの概要欄用、Twitchのパネル用、Discord用にそれぞれ別のタグを用意します。
  • 配信ログを残します。日付、時刻、プラットフォーム、テーマを記録しておきます。
  • ベースラインと比較します。比較対象は最も好調だった日ではなく、通常の1日あたりのウィッシュリスト追加数です。
  • 単発の配信ではなく、月単位で見ます。1回の配信で数字が動くことはまれですが、四半期にわたる毎週の開発ログ配信なら動く可能性があります。

交絡要因については正直に考えましょう。クリエイターがあなたのゲームを紹介した、フェスティバルに出展した、セールを行ったといった出来事でも同じような増加は起こります。また、配信はローンチ時に集まってくれるコミュニティを育てますが、その効果はレポートには表れません。結果はあくまで方向性の目安として扱い、明らかに効果のあることを続けていきましょう。

StreamHouseで開発ログ配信の合間もストアページをライブ状態に保つ

毎週のライブ配信は楽しい部分ですが、配信と配信の間のリプレイループはトラブルが起きやすい部分です。StreamHouseはそのループをクラウド上で実行します。ゲームプレイの録画、トレーラー、開発ログの見どころをアップロードしてプレイリストを作成し、配信用アカウントのアップロードサーバーとRTMPトークンを使ってSteamを配信先に追加し、「開始」を押すだけです。ループは自動で続き、開発用PCは作業のために空けておけます。

毎週の開発ログ配信では、OBSからのマルチストリームで1本の映像をStreamHouseに送ると、StreamHouseがYouTube、Twitch、Steamへリレーします。同じSteamトークンで2つの映像がぶつからないよう、ライブ配信を始める前にリプレイループを停止し、終了後はスケジューラーを使って決まった時刻にループを再開しましょう。

毎週の見どころは、ループの再生中でもプレイリストに追加できます。変更は次の動画から反映されます。StreamHouseはウィッシュリストの増加を保証するものではありませんが、ルーティンを途切れさせずに回し続けてくれます。詳しくはSteam配信ページをご覧ください。

よくある質問

ライブ配信で本当にSteamウィッシュリストは増えますか?

増える可能性はありますが、結果にはばらつきがあり、効果だけを切り分けるのは困難です。ストアページ配信は訪問者に動くゲームプレイを見せ、開発ログ配信は新しい人を呼び込みます。どちらもウィッシュリストを保証するものではありません。動いている姿が魅力的なゲームであること、そして一貫したスケジュールがあってこそ、配信に取り組む価値が生まれます。

インディー開発者はどのくらいの頻度で配信すべきですか?

ほとんどの小規模チームにとって無理なく続けられるのは週1回です。決まった時刻に1回のライブ開発ログ配信を行い、ストアページでは再配信であることを明記したリプレイを流しましょう。デモ公開、フェスティバル、ローンチの前後には配信を追加し、配信の規則性を崩す前に、まずは1回あたりの時間を短くしてください。

インディー開発者はTwitchとYouTubeのどちらで配信すべきですか?

環境が許すなら両方です。YouTubeでは配信終了後もずっと動画として検索され続け、Twitchではカテゴリー経由でライブ中に視聴者に見つけてもらえます。1本の開発ログを両方とSteamストアページへ同時配信すれば、3つの視聴者層に一度に届きます。

YouTubeやTwitchの配信からのウィッシュリストはどう計測すればよいですか?

プラットフォームごとにUTMタグ付きのストアリンクを使い、SteamworksのUTM分析レポートを確認します。本記事の執筆時点では、ログイン中の訪問者についてタグ別の訪問数とウィッシュリスト登録数が表示されます。これを配信ログや配信前のベースラインと組み合わせて判断しましょう。

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