OBSなしで24時間ライブ配信にロゴとオーバーレイを追加する方法
クラウド配信はアップロードしたファイルをそのまま流すため、ロゴや「再生中」カードは動画の中に入れておく必要があります。きれいな透過PNGのオーバーレイを作り、つなぎ目のない24時間ループに焼き込む方法を紹介します。
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この記事の内容

録画済みの動画をクラウドから配信する場合、サービスはアップロードしたファイルをそのまま再生します。上に重なる OBS のシーンはありません。24時間配信でロゴや「再生中」カード、キャラクターを表示したいなら、アップロードする前にそれらのグラフィックを動画の中に入れておく必要があります。いちばんきれいに仕上がるのは、透過PNGファイルを動画編集ソフトでレイヤーとして重ね、1本のマスターファイルに書き出す方法です。
このガイドでは、常時配信チャンネルに本当に必要なグラフィック、ロゴや写真をきれいな透過PNGにする方法、つなぎ目を崩さずにループへ焼き込む方法、そして暗い lo-fi シーンでオーバーレイを安っぽく見せてしまうミスを解説します。
この記事のポイント
- クラウド再生はアップロードしたファイルをそのまま配信するため、ロゴやオーバーレイは動画そのものに書き出しておく必要があります。
- オーバーレイにはすべて背景が透明なPNGを使いましょう。JPGには透過がなく、必ず塗りつぶされた四角形として表示されます。
- オーバーレイは配信解像度と同じサイズのキャンバスで作り、プレイリストの動画はすべて同じ解像度・向き・フレームレートで書き出してください。
- 静止オーバーレイはクリップの最初のフレームから最後のフレームまで表示し、アニメーションするものはループの長さで割り切れる周期にします。
なぜオーバーレイは動画ファイルの中に入れる必要があるのか?
ファイルと視聴者のあいだに、それを追加してくれるものが何もないからです。従来の構成では、OBS が自分のパソコン上で動画、Webカメラ、ロゴ、アラートを合成し、その合成映像を YouTube や Twitch に送ります。録画済み動画を再生するクラウドサービスは、そのパソコンの役割を置き換えるものです。たとえば StreamHouse にはブラウザスタジオや動画編集機能がなく、編集はアップロード前に済ませておくよう案内しています。また独自の透かしも入れないため、配信に表示されるブランド要素は自分で入れたものだけです。
制約のように聞こえますが、便利な副次効果が2つあります。1つ目は、すべてのプラットフォームが同じ書き出し済みの映像を受け取るため、マルチ配信先のどこでもオーバーレイがまったく同じに見えることです。2つ目は、プレイリスト内の動画ごとに別のオーバーレイを持たせられることです。音楽チャンネルなら各ファイルに曲名を焼き込んでおけば、プレイリストが次の動画に進むたびに「再生中」カードが自動的に切り替わります。OBS で同じことをするには、プラグインか手動のシーン切り替えが必要です。
エンコーダーベースの構成から移行する場合は、StreamHouse のOBS からクラウド配信への移行ガイドで残りの手順を確認できます。
透過PNGとは?なぜすべてのオーバーレイに必要なのか?
透過PNGとは、アルファチャンネルを持つ画像ファイルです。アルファチャンネルとは、各ピクセルがどれだけ透けるかをソフトに伝える値で、ピクセルごとに保存されています。アルファがゼロの部分では、下にある動画が完全に透けて見えます。髪の毛やロゴのなめらかな曲線のような柔らかい輪郭では、中間のアルファ値がグラフィックをシーンになじませるため、貼り付けたようには見えません。
JPGはアルファチャンネルを保存できません。JPGで保存したロゴには必ず背景色(たいていは白)の四角形がついてきて、その四角形が配信の上に箱として表示されます。WebPも透過を保存できますが、すべての動画編集ソフトが読み込めるわけではないため、オーバーレイトラックには PNG が安全な選択です。

DaVinci Resolve、Adobe Premiere Pro、CapCut、Shotcut はいずれも、動画の上のトラックに画像を配置すると PNG の透過を正しく反映します。
24時間配信に必要なグラフィックは?
ほとんどの常時配信チャンネルは、短いリストで十分にまかなえます。それぞれを最高画質で一度だけ作り、すべての動画で使い回しましょう。
- コーナーロゴ。放送業界では「バグ」と呼ばれる、隅に置く小さな(多くは半透明の)マークで、途中から見に来た視聴者にどのチャンネルを見ているかを伝えます。
- 「再生中」カードまたはローワーサード。音楽チャンネルなら曲名とアーティスト、ポッドキャストならエピソード名、リプレイならゲーム名やチャプター名です。
- キャラクターやホストの切り抜き。背景ループの上に配置するイラストのキャラクター、マスコット、ホストの写真です。
- CTA(行動喚起)カード。チャンネル名、短い「チャンネル登録」の一言、SNSのハンドル名など。ときどき表示する程度にしましょう。画面から一度も消えないカードは壁紙と化してしまいます。
- サムネイル。オーバーレイではありませんが、同じ切り抜き素材から作るので、まとめて作業すると効率的です。
ロゴや写真からきれいなオーバーレイ素材を作る方法
- 手元にあるいちばん良い素材から始める。ロゴがデザインファイル(SVG、Illustrator、Figma)として存在するなら、そこから直接、背景が透明な PNG を書き出しましょう。統合済みの画像から切り抜くより、必ずきれいに仕上がります。ホストの写真、ペットのマスコット、商品などは、スクリーンショットやSNSからダウンロードした画像ではなく、カメラで撮った元のファイルを使ってください。
- 素材に背景があれば削除する。白いJPG上のロゴや壁の前で撮った写真しかない場合は、remover.bg のような AI 背景削除ツールにかけ、結果を透過PNGでダウンロードします。髪の毛や毛並みなどの細かい輪郭も一度で切り抜けます。まさに手作業の切り抜きが破綻しやすい部分です。細い線や小さな文字など、ロゴ特有の問題についてはロゴの背景を削除する方法の解説をご覧ください。
- 暗い背景で輪郭をチェックする。lo-fi、アンビエント、ゲームのシーンはほとんどが暗めで、白背景では見えなかったかすかな明るい縁取りが、はっきりしたハロー(光の縁)になって現れます。先に進む前に PNG を黒いレイヤーの上に置き、200% に拡大して確認しましょう。ハローは元画像で直してください。オーバーレイを縮小しても、一時的に隠れるだけです。
- 配信サイズのキャンバスに配置する。出力解像度(1080p なら 1920×1080、4K なら 3840×2160、縦型配信なら 1080×1920)で透明なキャンバスを作り、その上にグラフィックを配置します。フルフレームの PNG なら、編集ソフトに入れるだけでぴったり位置が合い、タイムライン上で拡大縮小する必要もありません。
- セーフマージンを確保する。プラットフォームは映像の上に独自のインターフェースを表示します。YouTube なら下部のプレーヤーコントロール、TikTok なら右側と下部のボタンやキャプションです。インターフェースに隠れないよう、ロゴや文字は画面の端ぎりぎりに置かないでください。
- わかりやすいファイル名で PNG として書き出す。
logo-bug-1080p.pngやnowplaying-track-04.pngのような名前にしておけば、何か月も後にプレイリストを作り直すときに迷わずに済みます。
オーバーレイをつなぎ目のないループに焼き込む方法
ほとんどの24時間チャンネルは背景クリップやプレイリストをループ再生しているため、オーバーレイは動画が最初に戻る瞬間にも崩れないようにする必要があります。編集ソフトで次のように進めます。
- 背景動画をいちばん下のトラックに置き、各 PNG をその上のトラックに配置します。
- ロゴの不透明度を設定する。多くのチャンネルは、シーンと競合しないようコーナーロゴを半透明にしています。
- 静止オーバーレイをクリップ全体に伸ばす。ロゴは最初のフレームで始まり、最後のフレームで終わるようにします。数フレーム遅れて表示されたり早めに消えたりすると、ループが最初に戻るたびにロゴが点滅して見えます。
- アニメーションの周期をループの長さに合わせる。60秒のループで4秒ごとに繰り返すゆっくりとした点滅なら、ちょうど15回繰り返してつなぎ目できれいにつながります。7秒周期ではそうならず、飛びが目に見えてしまいます。
- すべてのファイルを1つの書き出しプリセットで書き出す。StreamHouse ではプレイリストの動画に互換性のある解像度・向き・フレームレートが求められるため、プリセットを1つ決めて(たとえば H.264 の MP4、1920×1080、30 fps)、プレイリストのすべての動画に使いましょう。
- アップロード前につなぎ目を確認する。最後の5秒と最初の5秒を続けて再生します。何か飛びがあれば、配信中ではなく今のうちに直しておきましょう。

動画ごとに専用の「再生中」カードを付ける長いプレイリストでは、編集プロジェクトをテンプレートとして保存し、書き出しのたびにテキストと音声だけを差し替えましょう。配信を始めてから誤字に気づいたら?ファイルを書き出し直してプレイリスト内で差し替えればOKです。StreamHouse では、対応するライブキュー配信中に、準備済みの動画を追加・削除・並べ替えできます。
サムネイル:同じ切り抜き素材、別の役割
24時間配信において、サムネイルはお店の看板のような役割を果たします。視聴するかどうかを決める前に、検索結果やおすすめ欄で目にするもので、しかも小さく表示されます。元の背景から切り抜いた被写体を、はっきりした単色の背景に置くと、そのサイズでも見やすくなります。そのため、オーバーレイ用に作った切り抜き素材が、たいていいちばん強いサムネイルにもなります。
書き出す前に最新の要件を確認しましょう。YouTube のサムネイルに関するヘルプページでは現在、16:9 の比率で 3840×2160 ピクセル、最小幅 640 ピクセル、形式は JPG または PNG が推奨されています。ライブ配信特有の手順については、StreamHouse のYouTube ライブ配信にカスタムサムネイルを追加する方法で解説しています。
24時間配信でよくあるオーバーレイのミス
- 白い四角。どこかの段階でロゴが JPG で保存されています。PNG で書き出し直し、編集ソフトでチェッカーボード模様か背後の動画が見えることを確認してください。
- ハロー。暗いシーンで切り抜きの周りに出る明るい縁取りです。より良い素材から切り抜き直し、書き出す前に黒背景で確認しましょう。
- ぼやけたグラフィック。オーバーレイを小さく作り、タイムライン上で拡大しています。最初から配信のフル解像度で作りましょう。
- スマホでは小さすぎる文字。自分のスマホを腕を伸ばした距離で見てローワーサードが読めないなら、視聴者にも読めません。
- ループの切り替わりでの点滅。オーバーレイがクリップの最初のフレームから最後のフレームまでをカバーしていません。
- 権利を持っていない素材。他人のキャラクターやロゴを使うと、配信が警告を受けたり削除されたりする可能性があります。自分で作ったもの、依頼して作ってもらったもの、この用途でライセンスを取得したものを使いましょう。
StreamHouse でまとめて仕上げる
マスターファイルを書き出したら、あとはいつものクラウドのワークフローです。動画をアップロードし、プレイリストに並べ、ループ再生をオンにして配信先を選びます。オーバーレイは映像の一部なので、パソコンの電源を切ったままでも、マルチ配信先のすべてのプラットフォームに同じブランドの配信が表示されます。初めてチャンネルを作る場合は、スタートガイドで各手順を確認できます。
よくある質問
OBS なしで24時間配信にロゴを追加できますか?
はい。アップロードする前に、編集ソフトでロゴを動画に書き出しておきましょう。クラウド再生サービスはファイルをそのまま配信するので、動画に焼き込んだロゴは、その動画が再生されている間、すべての配信先に表示されます。
StreamHouse は独自の透かしを入れますか?
いいえ。StreamHouse は無料プランを含むすべてのプランで透かしなしで配信できるとしているため、画面に表示されるブランド要素は自分で追加したものだけです。
配信オーバーレイのファイル形式は何がよいですか?
背景が透明な PNG です。JPG は透過を保存できず、WebP は透過に対応しているものの、すべての動画編集ソフトで読み込めるわけではありません。
配信オーバーレイのサイズはどれくらいにすべきですか?
配信解像度と同じサイズのキャンバスで作りましょう。1080p なら 1920×1080、4K なら 3840×2160、縦型配信なら 1080×1920 です。フルフレームのオーバーレイなら拡大縮小せずに位置が合い、くっきりしたままです。
配信中にオーバーレイを変更できますか?
すでに再生中の動画の中では変更できません。オーバーレイはファイルの一部だからです。新しいオーバーレイで動画を書き出し直し、プレイリスト内で差し替えてください。StreamHouse は、対応するライブキュー配信中に準備済みの動画を追加・削除・並べ替えできます。
著者について:このガイドは remover.bg のチームが執筆しました。remover.bg は Web とモバイルで使える AI 背景削除ツールで、写真やロゴをサムネイル、オーバーレイ、商品画像用の透過PNGに変換します。


